2014年 05月 17日
僕が沢山の人を乗せた車 |
中古車としての価格はやはり…ゼロだった。
どうせ廃車だと思い、ダッシュボードのゴムに、車内に転がっていたインク切れの100円ボールペンで、「お世話になったね!一台目の車!!」と書いて別れを告げた。
いまでもその時の切なさをはっきりと覚えている。
二台目の車はもう車検を迎えたがまだ慣れず、ときどき、運転をしていると前の車になった感じがするが、車から降りると現実に戻る。
ある日、助手席に何度も乗っていた大学の仲間のFacebookを何気なく見ていた。
アフリカのタンザニアに新婚旅行に行っているようだ。
いいなー。
ん?アップされていた写真に「お世話になったね!一台目の車!!」とダッシュボードに刻まれた写真が載っている。
まさか!! 日本から遠く離れた場所で、いまも、一台目の車は元気に走っていることに目頭が熱くなった。
僕が沢山の人を乗せた車。
いまは、タクシーとしてたくさんの人を乗せているらしい。
またいつか会えるのかもしれない。
でも、タンザニアか……。
by doyoubi39d
| 2014-05-17 15:24